「米騒動! 米騒動!」
8月29日の中日×ヤクルト戦終了後、バンテリンドームの部屋に、こんな声が響き渡った。生動画配信撮影中に大はしゃぎしたのは、中日OBの野球解説者・山崎武司氏だった。
名古屋ではいまだ不自然な形で「米騒動」がメディアで触れられず、担当記者を配置する新聞も沈黙したままだ。
「米騒動」とは立浪監督の指示により、試合前の選手食堂で白米の提供をやめた一件を指す。一部選手の調子が落ちてきたのは「ご飯の食べ過ぎで動きが鈍ったから」と考えた立浪監督が、他の選手にも米抜きを強いる措置を強行したのだ。
本音が売りの山崎氏はCBCテレビのYouTubeチャンネルなどにも配信された動画で、川上憲伸氏と共演。ユーザーからの質問に、
「昭和の野球はあれダメ、これダメが多かった。外出禁止とかはしょっちゅう。今の野球と社会、昔の野球と社会は全然違う」
そう説明した後で、「米騒動」に対する見解を語ったのである。
「大人なんだから好きにやればいいでしょ。もし選手が納得いってないのなら『違いますよ』という根拠を持っていけばいい。叱られたらロッカーで隠れて食べたらいい。一番の問題は(若手野手の)石垣が『米なしCLUB!』って円陣で言ったこと。あれ、大丈夫か。監督に怒られなかったか。あれを球団公式YouTubeチャンネルで出したのも問題!」
球団関係者が言う。
「山崎さんが話す内容が全て。さすがの立浪監督も上下関係に厳しいだけに、先輩には文句が言えませんから。もっと山崎さんが提言すれば、いい方向に向くのではないか」
この問題を解決させる救世主の誕生か。