今も勢いが止まらない。今年5月にジャニーズ事務所を退所し、7月からインスタグラムを開始した平野紫耀のインスタグラム読者が、9月11日時点で401万人を突破した。平野が新規投稿をアップすると、たちまち2万人がコメントを書き込む。中には中傷もあるが、良くも悪くも空中分解したキンプリファンにいまだ注目されている証左だろう。
「しかも企業や広告代理店に影響力のあるZ世代のファンが多いのが、平野の強みです」
そう話す広告代理店関係者によれば、ファンにとある「異変」が起きているという。
「ジャニーズ事務所の性加害会見後、King & Princeファンたる『ティアラ』達の怒りと不満が爆発しています。彼女達は平野、岸優太、神宮寺勇太の脱退とジャニーズ事務所からの退所発表後、レーベルを買い支えた。昨年11月に発売された『ツキヨミ/彩り』はユニット初の100万枚超えを達成し、ファーストシングル『シンデレラガール』も発売から5年をかけてミリオンヒットとなりました。ティアラは東山紀之や井ノ原快彦らによる9月7日の会見後に『藤島ジュリー景子前社長やイノッチがキンプリの5人に誠実に対応していれば、分裂も退所もなかった。藤島前社長はもっと早く辞めるべきだった』と、なおも株主と代表取締役として残る『戦犯』に対し、怨嗟の声を発信しています」
しかも最悪のタイミングで「平野切り」をした商品ブランドがある。
「これまでP&G社の『ファブリーズCM』には、平野を起用してきました。平野がジャニーズを辞めてからも、CMを放送してきたため『さすが外資系はジャニーズ事務所に忖度しない』と好意的に受け止められていた。なのに8月25日になって、なにわ男子の道枝駿佑に交代。元検事総長らによる性加害の再発防止特別チームが『ジャニーズ事務所の性加害』を認めた会見の4日前です。平野から現キンプリの永瀬廉、高橋海人に代わるならティアラも納得したでしょうが、藤島前社長のお気に入りとされる道枝にスイッチしたのですから、ティアラの怒りに油を注ぐことになりました」(前出・広告代理店関係者)
菊池風磨と生田斗真が出演するP&G社の「アリエール」CMは、コミカルな演技の評判がいいという。唯一無二の商品の顔になり、菊池と生田のオーラと努力あってこそ、商品の知名度も上がった。
右へ倣えでジャニーズ所属タレントを一斉に「切る」必要はない。だがそれは、別商品の顔だった辞めジャニの平野にも同じことが言えるのだ。
(那須優子)