昨年7月から元King & Princeの平野紫耀が出演していた、P&G「ファブリーズ」のテレビCM。契約更新の行方が注目されていたが、CMキャラクターは熱血キャスター・松岡修造とスギちゃんに代わった。広告代理店関係者が言う。
「P&G社の洗濯洗剤CMには、生田斗真と菊池風磨が起用されています。なので、ファブリーズも別のジャニーズタレントに代わるのではないか、とみられていました。平野のジャニーズ退所報道後の今年3月から、平野と松岡の新旧CMキャラクターが共演していましたが、外資系の同社としては、平野の契約満了後、ジャニーズ事務所とは再契約せず、以前から契約していた松岡に戻すという伏線だったのでしょう」
本サイト既報済みの、理研ビタミン「リケンのノンオイル」、セブンイレブンジャパン、池田模範堂のかゆみ・虫さされ薬「ムヒ」も、ジャニーズ事務所タレント出演のCMを終了。中国やアメリカの海外市場での売り上げが主力となっている資生堂も、木村拓哉との契約を終了すると、7月5日付の「週刊文春」電子版で報じられた。
「1980年に近藤真彦がCM出演して以降、ずっとジャニーズタレントを起用していたハウス食品も、櫻井翔との契約は終了していないものの、公式サイトで主力商品として紹介されているのは反町隆史の『ジャワカレー』と榮倉奈々の『完熟トマトのハヤシライス』。テレビCMでも2人の姿が目立ちます」
前出の広告代理店関係者はそう話しつつ、広告業界のジャニーズ離れはこれからが本番を迎える、と断言する。
「6月に集中した株主総会では、パナソニックなどジャニーズタレントの起用について株主から質問や意見が出されたスポンサー企業がありました。企業としては、株主の意向を無視できない。順次、契約期間が終了するこれからが、ジャニーズ事務所の正念場です。先日のラジオ番組での発言が批判されている山下達郎も、これが1カ月以上前の発言だったら、6月1日に開かれたJR東日本の株主総会で『クリスマスイブをCM曲に使うな』と吊し上げられていたことでしょう。ウクライナ情勢の影響等で商品の原材料、輸送コストが上がる中、消費者に商品価格値上げの理解を求める一方で、性暴力問題が浮上したジャニーズ事務所に高い契約料を払い続けることには、消費者も株主も納得しないでしょう」
消費者と株主の辞書に「忖度」という文字はないのだ。