ぎっくり腰や腰痛は9~11月にかけてがいちばん起きやすいと言われている。人の体は温度差には非常に弱い。急激な温度差により体の血流が激しく変化、筋肉が固くなり、いきなりグキっという衝撃とともに腰が強烈な痛みに襲われる。その急激な気温の差が一年の中でも大きいのが今。そのつらい痛みを手軽に緩和できる方法があった。
東京は田園調布にローリング療法の創設者・蓑原右欣氏が開いた「東京ローリング健康センター」がある。簡単に言えば、体をローラーでこすって改善を図るというもので、今やこのローリング健康法は全国に広がっている。
「人間の体は心臓から出た血液が全身をスムーズに循環していれば健康でいられる。血液の流れが詰まったところに症状が現れる」(蓑原氏)
全身をローラーでこすると症状があるところに痛みを感じるのだ。そこを集中的にこすっていくと痛みがとれ、症状がなくなっていくという。「ローリングは診断=施術なのです」(蓑原氏)
そしてこの“施術”は家庭でも簡単にできるのだ。家庭にあるビール瓶などの転がる物で、痛むところをコロコロ転がすようにこするだけ。腰などは下に並べてその上に寝転んで身体を前後に動かせばいい。もちろん相手がいればやってもらうのがベストだ。腰以外どこでも効果はある。
慣れないうちはあまり力を入れず、心臓から遠い部分から行うのがいいという。