東京都内の集合住宅で乾燥大麻を所持したとして「CHEHON(チェホン)」名義で活動するレゲエアーティスト・米田洪二容疑者が9月24日に大麻取締法違反(所持)の容疑で愛知県警に逮捕された。この日、名古屋市内で開催された音楽イベントに出演し、その後に身柄を拘束された。
米田容疑者は乾燥大麻約0.977グラムの所持のほかに、集合住宅の部屋からは大麻リキッドや吸引器具などが押収されており、県警は余罪を調べている。
米田容疑者が楽曲を披露したYouTube動画は、これまでに3000万回以上再生されている。
「むしろ今まで逮捕されなかった方が不思議だった」
と語るのは、大阪のバー店員だ。続けて、
「CHEHONは大阪・生野区出身で、関西のレゲエ界では知らない人がいないほどのアーティストですよ。2006年にリリースした『みどり』という楽曲は、10年ほど前まで大阪では定番のカラオケソングだった。当時から『みどり』が大麻を指す隠語だと言われていたのは有名な話です」
愛知県警は今年4月、米田容疑者が大麻を持っているとの情報を得て内偵捜査を進めていた。バー店員の話が本当であれば、米田容疑者は17年ほど前から大麻を使用していたことになるが…。一方、過去に大阪でホステスとして勤務していた40代の女性からは、こんな話が。
「十数年前のことですが、CHEHONが来ていたというバーに遊びに行ったことで、そこで知り合った男性とお付き合いしたんです。彼は一緒にいる時に急に笑い出したり、1人で喋り始めたりするので、様子がおかしいなと思っていました。彼が寝ている時にテーブルの下を見ると、大麻を吸引するパイプを見つけてしまったんです。今はそのバーはなくなりましたが、店の中では日常的に大麻を使用していたのかもしれません」
今年7月には日本大学アメフト部の学生寮で覚醒剤と大麻が見つかり、部員1人が逮捕された。米田容疑者は2010年に活動の拠点をジャマイカへと移し、2012年に日本に帰国している。ここ数年、日本では大麻に対する取締まりが厳重化されていたことを知らなかったのだろうか。