テリー デザイナーとかアーティストにゲイの人って多いじゃないですか。僕の知り合いにも何人かいるんですけど、みんなおしゃれのセンスがいいんですよ。
中村 確かにセンスいいですよね。テリーさんも素質あるんじゃないですか。
テリー いや、ないです。ホントはなりたいぐらいなんだけど(笑)。
中村 勉強になるから、何でもやってみたらいいと思いますよ(笑)。
テリー ハハハ。どうしてゲイの人は才能があるのかなと思って。
中村 私も解き明かしたいですけど、学校生活でも社会でも押さえ込んでいるものがあるから、その分、何かで頑張りたいっていうのはあると思います。我慢する才能は全員にあるのかもしれないし。
テリー マグマをためる才能があるのかもね。
中村 そういうことですよね。私、一昨年ぐらいに舞台をやって、女性の役だったんだけど、「何で女性の役を中村中がやるんだ」って言われたりもして、そこで我慢できちゃうのが才能かもしれないでしょうね。
テリー マツコ・デラックスとかミッツ・マングローブとか、世の中を斜めに見る天才だと思うんですけど、そういう才能は中村さんも持ってるんですか。
中村 いえ、私は真正面から見るのが好きなタイプです。
テリー ああ、それはいいですね。
中村 想像するに、「バカにしやがって、何くそ」みたいな思いが斜めから見る才能になったと思うんですけど、私は普通に生活していっていいじゃないかっていうしかたで反抗するのが好きなんですよ。平常心ぶるっていうか。
テリー なるほど。今はアルバムを作ってるんですよね。どれくらい進みました?
中村 今半分ぐらい。曲だけを作るのではなく、アルバムはストーリーで楽しんでもらいたいと思うので、構成を練りながら。
テリー どんなアルバムになりそうですか。
中村 まだ明かせませんけど、さっきの斜めから見るのではなく真正面から見るっていうのに、ひょっとしたら近いかもしれないですね。頑張らなきゃいけない時に力むと失敗しやすいじゃないですか。その力みを深呼吸で抑えるっていうか、そういうテーマを考えています。
テリー 今5年たちましたけど、これからはどんなことをしていきたいですか。
中村 それをテリーさんに聞いてみたいです。私は歌だけじゃなく、演劇をしたりとか、体を動かすことは何でも好きなんですよ。
テリー 役者さんもいいんじゃないの。
中村 好きです。最近コメディをやったりしてます。
テリー それはいいじゃないですか。
中村 凄く学べます。今はとにかく、限りをつけないっていうことを心がけています。
テリー まだ若いしね。
中村 そうなんですよ。だから、なるべく今はムチャなことをしていたいと思います。
テリーからひと言
コメディもやってるというのは意外でした。制作中のアルバムで、コミックソングもぜひ聴かせてください。