バレーボール・パリ五輪予選が10月8日に全日程を終了した。男子は16年ぶりとなる自力での五輪予選突破で大いに盛り上がった。
バレーボールのW杯といえば、フジテレビとジャニーズ事務所の「蜜月関係」の象徴だった。同大会では性加害問題を起こした同事務所の創業者、故・ジャニー喜多川氏が主導してV6や嵐らをデビューイベントとしてプロデュース。前回大会まで同事務所が推すタレントが大会告知や試合前には生歌を披露し、
「かつてはジャニーズのタレント見たさの観客がほとんどで、試合前だけ満員だったということもありました」(バレーボール担当記者)
今大会も演出を担当するフジテレビでは8月まではジャニーズとの交渉を続けていたが、
「夏の時点で新しいユニットのデビューイベントは見送りになった」(前出・記者)
結果、ジャニーズの完全払拭が「吉」と出た。男子ではウィークデーがあるにもかかわらず7日間のチケットが全券種で完売。バレーボール協会関係者も、
「データーはないのですが、過去にもなかったことです」
とホクホク顔だ。一方のフジテレビでも、
「『バボちゃん』などとコラボした男子代表の大会グッズがバカ売れ。チケットを買えなかったファンにも会場での購入をできるようにしました。自由席では少しでもいい席でということで、日本戦は夜7時すぎに開始するに朝9時から行列ができていました」
と、こちらも笑いが止まらない。
「協会側は大会でのジャニーズの起用にずっと難色を示していたが、今回、ようやくそれが実現。男子では予想以上の大盛況で協会もニンマリでしたよ」(別のバレーボール担当記者)
これで日本スポーツ界でもジャニーズ離れが一気に加速しそうだ。
(小田龍司)