元プロボクシング世界王者・渡嘉敷勝男氏、竹原慎二氏、畑山隆則氏のYouTubeチャンネル〈渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則ぶっちゃけチャンネル〉で10月9日、なんとも激烈な論評が展開された。
10月7日に東京・大田区総合体育館で行われたIBF世界フェザー級2位決定戦。スーパーバンタム級から階級を上げて臨んだ亀田和毅の初戦は、レラト・ドラミニ(南アフリカ)に1-2の判定負けだった。この試合を振り返り、
竹原「俺は勝ったと思ったんだけどね」
渡嘉敷「私も勝ったと思った」
亀田優勢だと判断した両氏に対し、もうひとりの元王者の意見は辛辣だった。
畑山「今日の戦い方は勝とうが負けようが、ちょっとキツイなっていうのが正直な感想ですよね。あれじゃあ、世界は厳しいよね。あそこまで手が出ないと。わざと手を出さないのかってぐらい…。お客さんあってのプロなんで、やっぱり魅せるってことも考えてやらないと、人気商売じゃないですか。あれじゃあねぇ、金にはならないですよね。リスク負って前に出てっていうね、そこにファンがつくわけなんで」
亀田の消極的な姿勢に、大きな疑義を呈したのである。現役時代の自身の好戦的なファイトスタイルを、亀田に重ねたのかもしれないが…。
かつてこのYouTubeチャンネルに、井上尚弥が所属する大橋ジムの大橋秀行会長が出演した際、畑山氏はフェザー級でベルトを獲った亀田と、さらに階級を上げた井上が対戦すれば大きな話題になるとけしかけていた。ところが亀田の敗戦で、その話が遠ざかることに。ボクシングを盛り上げたいという強い思いも、亀田への苦言になったのだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)