阪神の岡田彰布監督が先ごろ、10月26日のドラフト会議で「高卒」の捕手を指名する方針を明かしていた。
岡田監督はスポーツ紙の取材に対し、「キャッチャーは高校生よ。育てんとあかんわ」と説明。大卒捕手で成功したのは古田敦也氏くらいと明かし、「野村(克也)さん、森(祗晶)さんに始まって。みんな高校出やで」と持論を展開した。
もっとも、古田氏の他にも大卒で成功している捕手は数多く、野球ファンからはツッコミが殺到している。
大卒で活躍した捕手といえば、ざっと見回しただけでも他に田淵幸一(法政)、山倉和博(早稲田)、阿部慎之助(中央)、達川光男(東洋)、矢野燿大(東北福祉)、里崎智也(帝京)らがいる。そもそも阪神には福岡大卒の梅野隆太郎や明治大学出身の坂本誠志郎がおり、主力として活躍している。本人たちにしてみれば不甲斐ないといわれているようなもので、今頃ガックリ肩を落としているのではないか。
スポーツライターが語る。
「岡田監督はこの日、ドラフトで事前に1位指名選手を公表しない考えを明かしています。その上で『高卒捕手を育てる』と明言しているのですから、報徳学園の堀柊那、常葉大菊川の鈴木叶、明徳義塾の寺地隆成あたりを検討しているのでしょう。確かに梅野は32歳、坂本も今年30歳になり、2軍で主戦を張る中川勇斗や榮枝裕貴だけでは心もとない。そんな中、次世代の『正妻』の育成は急務ですからね」
なんとも岡田監督らしいコメントだったが、そもそも古田氏は「社会人出身」というツッコミはこの際なしということで…。
(ケン高田)