DeNAベイスターズが来季、戦力大幅ダウンの危機に立たされている。エース今永昇太は今オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグ挑戦が濃厚。すでに大手オクタゴンとエージェント契約を結んでいる。
今年話題を振りまき、人気沸騰中のトレバー・バウアーとは巨額契約が必要で、ソフトバンクなど金満球団への移籍の可能性が高まってきた。ソト、エスコバーの退団は決定的。国内FA権を今季取得した戸柱恭孝、石田健大の去就も流動的で、ドミノ流出の気配を漂わせている。マネーゲームには参加できない球団事情について、スポーツ紙デスクが解説する。
「足かせとなっているのは、2人の大型契約選手です。大不振でクローザー失格の烙印を押された山崎康晃は契約破棄権のない6年契約を締結し、1年あたり3億円をもらっています。ケガで今シーズンは全く使いものにならなかったオースティンとは、2022年に3年総額8億5000万円のビッグ契約を結んでしまいました。DeNAの昨年の純利益が6億4000万円ですから、働きが鈍った2選手の年俸がどれほど重荷になっているのか、よく分かります」
新たな補強は限られ、今永のポスティングによって得る移籍金を「主砲復帰」に充てるプランが浮上しているという。
「メジャーリーグのジャイアンツ傘下3Aサクラメントの筒香嘉智と、水面下で接触しているようです。厳しいマイナー暮らしをする筒香にとって、古巣に戻ってプレーするのは渡りに舟。ファンからも愛されているので歓迎されるでしょう」(前出・スポーツ紙デスク)
1998年からリーグ優勝がない球団に、歓喜はいつ訪れるか。
(田中実)