DeNAの今永昇太が今シーズン終了後にポスティングを利用してメジャーリーグ移籍を目指すと、MLB公式サイトが伝えた。バットに当てさせない空振りを奪う能力を評価し、ヤンキース、ドジャース、カージナルスが補強に乗り出す可能性があるとしている。メジャーを取材する現地ジャーナリストによれば、
「独特のテイクバックから力みのない腕の振りで、150キロを超えるストレートを投げ込むことができます。しかも回転数やホップ成分は、メジャーのトップクラスとの数値が出ている。今年のWBCでは韓国戦、イタリア戦、決勝のアメリカ戦に登板して外国人打者をねじ伏せ、国際経験を積みました。不安要素は、過去に左肩を痛めるなど故障癖があることと、夏場に成績を落とし被本塁打数が増える傾向にあることです」
2021年の契約更改で、今永は初めて将来的なメジャー挑戦への願望を表明。2022年の契約更改では、協議を継続していると明らかにしていた。今季はこれまで19試合に登板して7勝3敗、防御率2.81をマークしている(9月8日現在)。
「アメリカでは力投型の左投手は貴重です。先発投手が不足しているメジャーチームが獲得に乗り出せば、ローテーションの3、4番手の評価を受けるでしょう。今年の年俸は1億5000万円ですが、ポスティングとなれば、3年総額45億円程度のオファーが舞い込みそうです」(前出・現地ジャーナリスト)
DeNAはクライマックスシリーズからの日本シリーズ進出と、日本一を目指している。今永は最高の結果を手にして、アメリカに渡ることができるか。
(田中実)