中田と来春のWBCで侍ジャパンの4番を争う横浜DeNAの主砲・筒香嘉智(25)は今季年俸1億円から2億円アップの3億円で更改。今季は44本塁打、110打点で2冠を獲得、球団初のCS出場を実現させたことへの高評価だった。下交渉では複数年契約も提示されたが、筒香はまったく興味を示していない。スポーツ紙デスクが言う。
「筒香もメジャー志向が強いんです。最も尊敬しているのが、同じ左打者で元ヤンキースの松井秀喜氏(42)。中畑清前監督(62)の仲介で、昨年春の沖縄キャンプで食事を共にした際には、メジャー時代の話ばかり聞いていたそうです」
筒香は昨オフ、ドミニカのウインターリーグに挑戦。球団に了解は取ったものの、参加手続きや現地での宿泊手配などは全て筒香がみずから代理人を使ってやったもので、球団はノータッチだった。いわば準備も含め、メジャー挑戦の予行演習を終えたというわけなのだ。そして筒香はここで、メジャー特有の動くボールと直球に対応するため、右足を上げずスリ足で対処する「メジャー仕様」にフォーム改造してきた。それを知った球団フロントには「本気でメジャーに行くつもりじゃないか」との危機感が一気に広がったという。
「筒香はフォーム改造に成功して44本という結果を残しましたが、ケガさえなければ、フォームを変えずとも打てる。明らかにメジャーを想定しています。シーズン中に米国のある代理人が筒香に裏で接触したところ、『もう代理人は決まっているので大丈夫です』と、体よく断られたといいます。その代理人は『間違いなくメジャー挑戦するつもりでいるな』と証言していました」(球団関係者)
これはいわば、筒香とメジャーサイド=代理人との「密約」と言える。筒香は契約更改後の会見で「メジャーはまったくないですね」と発言し、無関心を装ったが、あくまでカモフラージュ。順調ならば、海外FA権を得るのは21年だが、その前にポスティングで‥‥のもくろみがあるのだ。