2-0でチュニジアに勝利したサッカー日本代表。その試合を元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで解説し「森保ジャパンは底上げができている」と絶賛した。
前半、チュニジアが守備的でボールをつながせない守り方をしてきたため、スペースがうまく使えずいい形が作れていなかったと指摘したが、後半は狙い通りの試合運びができたという。それがよく現れていたのが、2点目を奪った場面。城氏は、
「クロスに対してボックスの中に最低3人は入るという戦い方を目指してきたが、それが出ている。守田と上田がニアサイドで相手ディフェンダーを釣って、伊東純也がゴール。狙いどおり」
と戦い方を絶賛した。
ようやくゴールを決めたFWの古橋亨梧については、
「ワンチャンスを逃さなかった。ナイスゴール。古橋はなかなか結果を出せず、今回がラストチャンスという見方もあった。チュニジアは5バックでスペースを与えない守備をしている中で、ワンチャンスを逃さずものにしたのは高く評価したい」
と話した。しかし、
「古橋と上田綺世はスタイルが違うのでどちらがいいのか。日本に合っているのは上田。体を使いながらボールをキープできる。久保とのコンビネーションやタイミングがいい」
と後半から出場した上田が上と評価した。
チュニジア戦はカナダ戦からスタメンを7人変更し、試合中に6人を交代。多くの選手がピッチに立った。それでも勝利を収めたことを城氏は、
「誰が出てもバランスが崩れないのが日本の強さ。苦しい戦いでも最終的に勝ちきれる。森保ジャパンの底上げができた。チーム力が2段ぐらい上がった」
と高く評価。また11月にはW杯アジア2次予選が始まるが、欧州組を毎回呼ぶ必要はないと大胆提案。
「スペインリーグで経験したが、日本に帰ってくるとチームを離れないといけない。時差もある。コンディションを崩して試合に出られなくなるということもあるので」
と選手を気遣った。久保建英が帰国時「きつさがあるのも事実」とコンディションについて不満を漏らしたこともあり、城氏の提言が実現する可能性も十分ありそうだ。
(鈴木誠)