「だめんず・うぉ~か~」などの作品で知られる漫画家・倉田真由美氏が、夫である映画プロデューサー・叶井俊太郎氏の末期ガンを告白した。
10月11日に「私の夫はすい臓がんを患っています」と自身のXにポストした倉田氏。診断を受けたのは昨年で、複雑な心境を吐露している。
「いつかお伝えすることになるだろうとは思いつつ、一年以上が経ちました。今も、逡巡はあります。公表することで何か変わってしまうのも怖かったし、対応に困る人も出てくるんじゃないかと心配だったから」
叶井氏に激しい黄疸が出たため病院に行ったものの、最初の病院では「胃炎」と診断されたと明かした倉田氏。結果、別の病院での紹介を経て訪れた3つ目の病院で、4センチ以上の膵臓ガンを発見。現在はステージ4だという。
10月18日には、倉田氏は膵臓ガンを胃炎と誤診した病院について、Xで言及。
「口コミ評価を見ると星が3以上ある。これでは患者は避けられない。誤診なんて珍しくないだろうが、命に関わる誤診を繰り返している医師については情報共有がされるべき」
として、医療環境について問題提起したのだった。
彼女の発信には心配の声や激励、医療機関への憤りのコメントが寄せられているが、なかには心ない声も少なくない。
「倉田氏の『ワクチンへの考え方』を根拠に、夫の病気を揶揄する卑劣なコメントがあとを絶たないんです」
と語るウェブメディア編集者が続けて、
「これまで彼女はコロナワクチンの安全性に疑義を呈し、懐疑的な立場で発言してきたのですが、それを理由に、夫の膵臓がんを『まともな医者を信用しなかった結果』『あなたがちゃんとした治療をさせなかったせい』と決めつけたり、まったく筋違いの『ワクチンでターボ癌になるという話はどうした』といった投稿がネットにあふれている。こうした誹謗中傷は、ワクチンをめぐる考え以前の問題ですよ」
倉田氏の心中は察するに余りある。
(川瀬大輔)