碓井氏も「鏡月」に話が及ぶとアツくなる。
「私はこれこそ石原さんの代表作だと思っています。あれは最高! 他の女優にはできないですよ。ちょっとユルいんです、無防備なんですね。そこがソソるんですよ。見ている男たちも『もしかするとコイツ、落ちるかも』と思わせる。『オレでも落とせるかも』感が際立っています。たぶん、それが彼女の魅力なのです。ドラマみたいな長尺ではなくて、短いフィルムの中で生きていくタイプなのかもしれませんね」(碓井氏)
大人の色気が画面を通じても伝わるようになったのは、こんな私生活があるからかもしれない。
「趣味はツイスターゲームのようです。自宅に友人を招いて、酒を飲みながら興じることも多いとか」(芸能関係者)
ゲームであられもないポーズを取る石原と同じ部屋にいたら‥‥。海外ロケではスタッフらと英語を交えた恋愛話で盛り上がっていたという。
「スタッフらと一緒に仕事が終わり、ディナーを食べに行った時です。すっかり酔っ払った石原さんは女性スタッフと恋愛トークを始め、気がつけばシモの話に脱線。英語のスラングを用いてソッチ系の表現をしていたそうです。海外だからということもあるのでしょうが、その場にいたスタッフはマスコミに聞かれていないか冷や冷やしていたようです」(テレビ関係者)
この辺りが「鏡月」のユルさを演じる秘訣なのかもしれない。
今回の1000人アンケートではオヤジたちに「抱くならどっち?」という質問もした。数字の上では綾瀬が511票で僅差の勝利。とは言え、「どっちも抱きたい!」というのがオヤジたちの偽らざる気持ちだろう。
ところで、2人の活躍で盛り上がりを見せる秋ドラマだが、テレビドラマ離れがあることも事実だ。
「現場はどうしても数字に目がいくし、そうなるとだんだんつまらなくなります。視聴者の顔を思って作ればドラマは当たるのですから、そのことを全うすべきでしょう」(石川氏)
碓井氏も続ける。
「ドラマは脚本です。誰が出ようが脚本がつまらなければダメなドラマになります。一方で、何となく周りのニーズに合わせて撮っている作り手が多いような気がします。プロが本気で作っているかを、視聴者に見抜かれる時代だと思います。人気タレントを使って波風が立たないようにして一丁上がり、という内幕を視聴者が見抜く時代です。たかがドラマだけど、されどドラマという気持ちで、どれだけ作り手、演者が死ぬ気で本気でやっているかが必要なのです」
ホリプロタレントスカウトキャラバン出身の2人が、今後のドラマ界を盛り上げることは間違いないだろう。