今や正統派女優のツートップといえば、綾瀬はるか(33)と石原さとみ(32)にトドメを刺す。この2人がかの吉永小百合(73)の跡目を巡って、にわかにギクシャクしているというのだ。いったい何が起こった?
芸能記者が解説する。
「もともとポスト吉永小百合の筆頭に挙がっていたのが綾瀬でした。というのも、広島出身の綾瀬は毎年、終戦の時期に合わせてTBSの『NEWS23』に出演。沖縄など戦地を訪れたり、被爆者にインタビューしたり、反戦を訴えていた。また、本業の主演映画の舞台挨拶でも『夢は世界平和』と若手女優にしては珍しく、反戦反原爆と政治的スタンスも明らかにするなど、“平成の吉永小百合”と称されるゆえんです」
吉永といえば、日本を代表する清純派女優でありながら、その一方で、81年からNHKで放送された「夢千代日記」で原爆症に苦しむ芸者役を熱演。その後、被爆者からの「原爆詩」の朗読を依頼され、以降は反戦反原爆をライフワークとしてきた。共演こそないものの、吉永の後継者は綾瀬で決まりと見られていたのだ。ところが‥‥。
「今年の12月に女性誌の対談に吉永が登場した。そこで対談相手として熱望されたのが、ほかならぬ石原のほうだったんです。2人は05年の吉永の主演映画『北の零年』(東映)に母子役で共演した関係で意気投合。その後は共演の機会がなかったものの、対談の中では『吉永さんが憧れの存在』『小百合さんと共演させていただけるなら罵倒されたい』と石原が猛ラブコールを送ったほど。これには吉永も目を細めるなどして、意外な2人の和気あいあいぶりに周囲も驚いたそうです」(芸能記者)
こうなると、ポスト吉永争いは先行する綾瀬を後方から来た石原が一気にまくることになりかねない。
2人が対立するのは、なにもこの跡目争いだけではないという。芸能レポーターが打ち明ける。
「同じ所属事務所の2人は深田恭子(35)を加え、ホリプロ三姉妹と言われている。長女・深キョンはすでにビジュアル力で独自の地位を確立したが、姉妹同士でも決してお互いの名前を挙げることはないライバル関係で、記者会見でも他の2人について質問することはタブーになっている」
18年夏ドラマでは「義母と娘のブルース」(TBS系)が最終回で20%近い高視聴率を記録したのに対し、石原の「高嶺の花」(日本テレビ系)は平均視聴率が2桁を割る大惨敗。ドラマの打ち上げで「悔しい。全責任は私にある」と涙したのは、綾瀬への対抗心からにほかならない。
「実は、吉永みずからプロデューサーとなり、映画を撮りたいという企画があり、男女を問わず若手の俳優たちのキャスティングを行っているようなんです。その段階で、あえて石原を対談相手に指名したのは、自身の後継者として石原に白羽の矢を立てたということになる。これまで手塩にかけてポスト吉永として育ててきた事務所としては綾瀬を優先したいだけに、意外な吉永のご指名に、関係者は気もそぞろになっています」(芸能記者)
はたして、後継者はどちらに決着する!?