スポーツ

オリックスの「倍返し」立役者・宮城大弥がまたも山本由伸を救った昨季日本一の再来

 10月29日、プロ野球日本シリーズ第2戦で、史上初となる「8点差以上の敗退を次の試合で8点差以上で勝利」したオリックス・中島聡監督は、試合前のミーティングで「昨日の倍返しで甲子園に行こう」とゲキを飛ばしたという。

 まさにその通りの展開の原動力となった宮城大弥投手も「しっかり勝たなきゃ阪神に全部持って行かれる」と思ったそうで、6回104球、4安打無失点の好投を見せた。

 宮城は少年時代、4人家族の六畳一間「極貧生活」でガスや水道も何度も止められたエピソードが話題となった。昨年は経済的に困難な状況のある野球少年たちに支援や援助を行う目的で「一般社団法人 宮城大弥基金」を立ち上げており、理由について「家が貧しくても親が幸せをくれましたから」とさらりと話している。

「4歳から始めた」という野球の素質は天性のものがあり、現在は左投げながら中学時代に右でも投げたていたこともある。高校時代(沖縄・興南高)の投球を見たダルビッシュ有に「俺もこんな投手になりたい」と言わしめたほどだ。

 今回、阪神戦の要所で投げたフォークボールはWBCの時にそのダルビッシュから直伝されたもの。ストレートは最速140キロ台だが、

「100キロ台のスローカーブを身につけたのは中島監督のアドバイスで、それをモノにして勝てる投手になった」(オリックス担当記者)

 チームではナンバー1のいじられキャラ。今年世界一を奪還したWBC日本代表では7歳年上の大谷翔平に「タメ口、来いよ」と言われ、その翌日に「翔平!おはよう、今度メシ連れて行ってください」と返したことは有名な話。そんな天然系のエピソードばかりが話題になる宮城だが、

「昨年、オリックスが26年ぶりの日本一を決めた第7戦は『俺に投げさせてください』と直訴したんです。後から知ったのですが、エースの山本(由伸)が第1戦で負傷したことでチームの一大事だったのですが、宮城に救われた形になった。今年も1戦目で山本がノックアウト後の宮城ですから、その再現の匂いがしますね」(前出・オリックス担当記者)

 反対に阪神・岡田彰布監督は8-1、0-8の結果に「まぁ、1勝1敗でいいと思っていた。えらい極端な2試合になったけど、しょうがないな。(昨日と裏返しのスコアに)番号的には良かったわな。甲子園に帰ってからや」と余裕のコメント。59年ぶりの関西シリーズはこれからもドラマ満載の予感だ。

(小田龍司)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論