大騒動に発展した旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の創業者、ジャニー喜多川氏の性加害問題。11月から、被害を訴えている補償請求者325人の補償作業を開始するも、事態が収束する目処は立っていない。
こうした中で注視されるのが、大晦日恒例の「カウントダウンコンサート(カウコン)」開催の行方だ。9月には一部スポーツ紙が、今年は開催が見送られる方向であることを報道。例年参加している旧ジャニーズファンの間でも、絶望視する声が広がっていた。
そんな中、11月2日にスポーツニッポンが「カウコン開催」の動きを報道。近日中の設立が予定されている新会社のもと、東京ドームで開催される方向で調整中だというのだ。記事では「ファンへの感謝はもちろん、仕事に影響が出ても前を向いて頑張っているタレントたちをなんとか後押ししたいとの気持ちも強い」という事務所関係者のコメントを紹介している。
一転、開催の見込みとなったカウコンについて、芸能関係者は、
「例年以上のチケット争奪戦に発展するのは間違いありません。ジャニーズ事務所が完全に解体されてしまい、長年応援してきたファンにとって、今年はある意味『特別な1年』となりました。喪失感も手伝って、しばらくカウコンから足が遠のいていた人たちも、こぞって応募するはずです」
今後の正式発表が待たれるところだが、この芸能関係者は、
「公演がスタートする直前まで、何が起こるか分からない」
と指摘した上で、次のように不穏な展開を口にするのだ。
「ジャニー氏の性加害を厳しく追及する立場からすれば、被害者救済が始まったばかりで大規模イベント実施など、ありえない話。開催当日は東京ドーム周辺で、公演中止を求める抗議活動が行われるでしょう。ファンとデモ隊が激しく衝突する事態も想定されます。厳戒態勢での開催となるかもしれない…」
はたして激動の1年をどう締めくくるか。
(川瀬大輔)