11月5日行われた全国高校サッカー選手権(12月28日~1月8日)の青森県予選決勝は、前回覇者の青森山田が「9-0」で八戸学院野辺地西に圧勝した。
7年連続で同じ顔合わせとなった決勝戦だが、青森山田は前半だけで7得点を決めるなど圧倒的な実力を見せ、終わってみれば完勝。八戸学院の選手権出場の夢を木っ端みじん打ち砕き、27年連続29度目の全国切符を手にした。
今大会で青森山田は「スーパーシード」として準決勝から登場し、八戸工大一をいきなり「11-0」で撃破している。異次元の強さと言っても過言ではないが、サッカーファンの心情は複雑なようで、ネット上では「八戸学院がまるで子供扱い」「青森は枠を1つ増やすべき」「もはや高校サッカーではない」という声が続出している。
スポーツライターが語る。
「青森山田は毎年、全国のトップ選手を集めてチームを編成する、いわば『プロ養成学校』。そのため青森出身以外の有能な選手がズラリ顔を揃えるチームには毎年批判の声が出ているわけですが、27年連続となると高校野球でもありえない。このような状況が続く限り、青森のサッカー熱はどんどん冷めていくでしょうね」
そもそも、県内リーグは青森山田の3軍が首位、東北リーグでは2軍が首位というのだから、一般の県立高校が立ち向かうのは最初から無理があるのも確か。しかも初戦から必死に勝ち上がってきた高校を相手に2回勝てば優勝なのだから、他校にしてみればヤル気が失せるというものだ。
(ケン高田)