広島・西川龍馬外野手の移籍先としてオリックスが有力視されている。西川は11月14日、マツダスタジアムで会見し、昨年取得した国内FA権を行使することを表明。「行くならパ・リーグでやってみたい。野球人生は短いのでそっちのほうでもプレーしたい」とパ移籍を熱望している。
すでにオリックスとソフトバンクが獲得に興味を持っていると報じられていたが、ここにきて西川の地元・大阪を本拠地とするオリックス移籍が有力視されている。スポーツライターの話。
「今季、オリックスはリーグ3連覇を達成しましたが、外野のレギュラーは中川圭太だけ。西川が加われば外野手の層が厚くなりますからね。昨オフには日本ハムからFAとなった近藤健介の獲得に乗り出したもののソフトバンクに敗れており、西川に対しては5年総額15億円以上の大型契約を準備しているとも言われている。意地でも獲得したいところでしょう」
ところでオリックスといえば、山本由伸、山崎福也の両投手がFA宣言しており、山本は今季16勝6敗、山崎は11勝5敗と2人合わせて27勝。2人が抜けると来季の投手力ダウンは必至。そんな中、2人の穴を埋めるべく来季伸びそうな若手投手2人を、14日放送の「朝生ワイド す・またん!」(読売テレビ)で阪神・オリックスOBの能見篤史氏が挙げていた。
その2人とは、今季大卒1年目の曽谷龍平(今季1勝2敗)と、高卒1年目の齋藤響介(同0勝0敗)。能見氏は曽谷についてこう語っている。
「今年なかなか勝てなかったですけど、自分の中で、このボールは通用する、でも、これが足りないというのがある程度わかったと思う。ここからまだまだレベルアップする」
9月26日、西武戦(京セラドーム)でプロ初登板初先発し、4回を無失点に抑えた齋藤については、
「特にストレートの質がいい。18歳でこんなボールを投げるかと。まだ体もできていないのにこのボールが投げられるということは、できたらさらにレベルアップするはず」
と期待を寄せていた。来季、この2人が先発ローテに入って活躍するのを楽しみにしたい。
(鈴木十朗)