プロ野球のパ・リーグは、オリックスがマジックナンバーを点灯させて、リーグ3連覇へのカウントダウンに入っている。
「強さの秘訣は圧倒的な投手陣です。山本由伸、宮城大弥、山下舜平大、山崎福也、山崎颯一郎、阿部翔太、平野佳寿、宇田川優希らが揃い、盤石な戦いぶり。豊富な投手陣をバックに、中嶋聡監督が調子によって起用法を変える采配が、ズバズバとハマッています」(スポーツ紙デスク)
セ・リーグでは同じ関西の阪神が、マジックを再点灯させた。両リーグで同じ日に関西の球団が優勝となる可能性まで浮上して、西の都はお祭り騒ぎだ。近畿圏で展開する近鉄百貨店は、早くも9つの店舗で優勝に向けたセールをスタート。優勝した阪神とオリックスの選手たちが、大阪・御堂筋をダブルでパレードする企画までが取り沙汰されている。
そんな浮かれムードの中、今オフのストーブリーグで、オリックスの戦力が根こそぎ流出する危機が迫っているという。
「絶対的エースの山本がリーグ3連覇を手土産にして、メジャーリーグに挑戦するのは確実な情勢となっています。山崎福は8月27日に出場登録日数が7年に達し、国内FA権の取得条件を満たしました。在京球団を希望しているようで、兼ね備えた打力を生かせるセ・リーグに行くと噂されています。レギュラー捕手の若月健矢も山崎福と同様にFA権の取得条件を満たし、宣言すれば争奪戦が予想されます。若月は『オリックスの頭脳』と言われており、流出となれば『知的財産』の面でも大きな痛手となるでしょう」(在阪スポーツメディア関係者)
黄金期に入ったと言われるオリックスだが、まずは今オフに訪れる危機を乗り越えなければならない。