騒動の真っ最中、清武氏は読売新聞のライバルである朝日新聞の単独インタビューを受け、テレビ朝日の番組に軒並み出演した。実は「清武VSナベツネ」紛争は、「朝日VS読売」の形を変えた戦争であり、その裏には、読売潰しをニラむ「電撃移籍計画」が存在するというのだ。
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11月26日、朝日新聞に清武氏のインタビュー記事が掲載された。2回目の会見を開いた翌日の1ページ全面を使った大々的なものだった。「巨人軍は誰のものか」と題し、清武氏はあらためて、巨人および渡邉会長の猛烈な批判を展開した。
それと前後して、清武氏はテレビ朝日系の「スーパーJチャンネル」「報道ステーションSUNDAY」に、立て続けに出演。読売の最大のライバルである朝日との「連携」は、みずからをクビにした読売にケンカを売っているかのようである。
「実は清武氏が朝日新聞の顧問に就任する約束ができている、との情報が流れたんです」
こう話すのは、朝日新聞関係者である。
「朝日新聞グループは、清武氏を取り込めば、ライバル読売の内情や情報を聞けると考えている。清武氏はまさにもってこいの人物です。すでに水面下で接触しているといい、報酬も月100万円以上は保証されるだろうと見られています」
清武氏獲得で朝日が入手をもくろむ「極秘情報」とはいったい何か。読売グループ関係者が説明する。
「清武氏が持ち出すのは、まず巨人の内情。例えばですが、実は××選手獲得のためにこれだけ金を使っていた、などという暴露話です。これは巨人、読売にとって痛手です。さらには、問題になった押し紙の実情や渡邉会長に関する疑惑の類い。あるいは、読売のこの記者は優秀だから引き抜いたらどうか、などの提案ですね」
清武氏は先の朝日新聞のインタビューでも、さまざまなことを暴露している。例えば、
「(渡邉)会長は、江川さんの年収は1億円の半分ほどだから、こっち(読売)が1億円ぐらい出せばうちに来るんだ、とも言った。それに、江川さんとの交渉や『身体検査』は本社サイドでやる、とのことでした」
そして「今後、さらなる暴露があるのではないか、と見られています」という質問に対し、
「あるともないとも言いません。(訴訟で)闘う前に手の内をさらすわけないでしょう。でも闘い方は正論、王道を行きますよ」
と不気味な宣言をしているのだ。
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