9月に25歳の劇団員Aさんが急死した問題で、来年、創立110周年を迎える宝塚歌劇団が前代未聞の事態に陥っている。
「週刊文春が2月に、ヘアアイロンを押し当てて後輩の額をやけどさせたなどの劇団内のいじめ疑惑を報じた。被害者は匿名でしたが、明らかにAさんとわかるような内容でした。劇団内ではリークした犯人探しが始まり、疑いの目を向けられた彼女はずっと悩んでいたといいます」(宝塚関係者)
Aさんの死後、現役タカラジェンヌらからは、歌劇団内部に蔓延する壮絶ないじめとパワハラ疑惑、さらには長時間の過重労働の現実が次々と明かされた。劇団側は、外部の弁護士による調査チームを設置し会見で結果を公表したが‥‥。
「いじめやハラスメントは確認できなかったとし、長時間の過重労働だったことは認めた。一方、遺族側は事実関係を再度検証し直すよう猛反論。劇団の認識の甘さを厳しく指摘しました」(スポーツ紙芸能担当記者)
閉ざされた女の園・宝塚のいじめ実態は、これまでも小柳ルミ子や黒木瞳、檀れいなど多くのOGたちも語っている。
「劇団内にいる時だけでなく、退団後も嫉妬や陰湿な足の引っ張り合いや暴露などは続いています」
そう話すのは、元タカラジェンヌだ。
「東京出身で年齢も同じ、同期のBさんとCさんの2人は、音楽学校の頃から仲がよく、劇団でもそれぞれトップスターとして活躍しました。退団後、Bさんは芸能界へ、今も変わらずトップ女優として映画、ドラマ、舞台で活躍しています。一方のCさんも舞台を中心に精力的に活動していて、表向きは今も仲がいいと言われていますが‥‥」
お互いの身内に不幸があれば、真っ先に駆けつけるほど親密な2人だが、陰ではまったく違う振る舞いを見せるのだという。
「今でこそ恋愛とは程遠いキャラになっていますが、退団後のBさんは、恋愛遍歴を重ねていたことで知られています。Cさんとは、恋バナもしょっちゅうしていたのでしょう。しかしCさんは、Bさんの華々しい活躍が気に入らないのか、お酒が入るとBさんと元カレの話題で盛り上げるんです。『最初の彼の時は、〇〇ホテルで密会していた』とか『どちらかが東京にいない時は、我慢できなくて、彼女が会いに行っていた』とか、それこそ下ネタのオンパレード。宝塚で不倫の噂や金銭的問題があればすぐ広まるし、中にはマスコミにリークする人もいます。女だけの世界は、上下関係を厳しくしないとまとまらない面もありますが、退団後も、愛憎と嫉妬、陰口だらけの世界です」