「15年1月末に右足首を捻挫して、復帰に向け静養しました。しかし連盟が、イベント出演や取材対応を強要したんです。この仕打ちに不信感を募らせた羽生の母親は、以降のイベントをすべてキャンセルし、連盟との情報共有をほとんど行わなくなった。結果、本人の体調や練習などの様子が、連盟からまったく発表されなくなったのです。スポーツ紙などは出禁にされないよう黙っていましたが、ゴシップ好きな週刊誌などは、彼が崇拝する整体師とコーチとの確執を容赦なく書き立てた。いきおい母親の〝ガード〟は堅くなるばかりでした。それでも羽生が1人でいる時は、本人は何でも聞いてくれというスタンスで、『いつも取材をしてくれてありがとうございます』と良好な関係だったのですが‥‥」(スポーツ紙記者)
羽生は五輪2連覇を果たし、22年の北京五輪で4位に終わると、7月にプロ転向を発表。すると、羽生本人にも変化の兆しが見られたという。
「以前はお金にほとんど無頓着なタイプ。アマ時代は収入もスケート連盟に一部を納めるため、コキ使われている印象すらあった。それがプロに転向するや東京ドームでアイスショーをやれば入場料収入だけで5億〜6億円。そのうち10〜20%が入ると想定される。これまで『スケートが好き』という原点があっての選手でしたが、プロになってからはどうにも派手さが目立つようになりました」(スポーツライター)
フィギュア関係者も言う。
「10年間にわたって羽生をサポートしてきた全日空が今年10月に契約満了ということで離れました。全日空の関係者は『ノーと言われない限り羽生さんとは終身契約です』と話していた。コロナでドタバタした際、テニスの大坂なおみは切っても羽生との関係は維持してきたのに、ドライになったものだと感じました」
今年に入り自身のマネジメント会社は、1月に両親、9月に本人、姉が取締役に就任してファミリー事務所の体制を整えていた。
11月4日にさいたまスーパーアリーナからスタートした単独ツアー。初日の公演終了後、取材には応じたが、結婚については触れずじまい。そして、直後の離婚。すでに離婚の決意を固めていたのかもしれない。
「外出もままならず、高級マンションの隣室には両親が住む環境も元妻にとってはプレッシャーだったのかもしれません。様々な要因が絡んでの結論だったと思いますが、羽生の離婚時のコメントは、自分を長年支えてくれた家族を守り切ったもののようにも感じました」(スポーツ紙デスク)
元妻とのペア生活は〝ショートプログラム〟に終わってしまったが、結婚生活という〝人生のリンク〟に再び立つことは難しいのだろうか。