プロ野球選手にトレードはつきものだ。トレードというからには、出す側と欲する側それぞれの思惑があるわけだが、大っぴらには公表できない事情も存在する。今年7月、DeNAとヤクルトの間で成立したトレードもそのひとつで、ナニやらきな臭い空気が漂っていたのである。(7月29日配信)
いったいなぜ「放出」されることになったのか。プロ野球のトレードをめぐる理由には、様々なものがあるが、西浦直亨との交換トレードでヤクルトに移籍した前DeNA・阪口皓亮が、プロ5年目で放出されたワケを探ってみると…。
北海高から2018年にドラフト3位でDeNAに入団した阪口は、
「2軍では2020年に優秀選手賞、2021年に最高勝率、22年には最多奪三振のタイトルを獲得するなど、将来を嘱望された投手でした。ところが1軍ではなかなか成績が伸びることなく、三浦大輔監督が見切りをつけた結果、放出が決まったようです」(球団関係者)
だが、放出された理由は他にもあるようだ。球団関係者が続ける。
「阪口は金髪のヤンキーキャラで、勘違いされるフシがある。好不調の波が激しく、周りの助言を気にしていちいち激しく凹みます。首脳陣からすれば、扱いが大変だったわけですね。球界内でも『モチベーションを上げるのがうまい高津監督じゃないと無理だろうね』という話もたったほど。ヤクルトで阪口の影響が他のナインに及ばないか心配です。能力は高いが、素行がよろしくないので。それが原因で球界を去る選手も多いですからね」
雑音を振り切るぐらいの成績が、阪口には求められているのだ。