阪神・岡田彰布監督が「初めて凄いと思った」と口にしたのは、佐藤輝明のバッティングではなく、「アレ」に代わる来季のキャッチフレーズ「アレンパ」を考案したことについてだった。佐藤自身は「採用されないでしょ。適当に言っただけなんで」と謙虚だが、シーズン中は2軍落ちの屈辱も味わった。ところが、ただ打撃不振だったからというわけではなかったようで…。(7月7日配信)
棚からぼたもちのチャンスを生かせるのか。不振で2軍降格中だった阪神の佐藤輝明が7月5日に1軍に昇格し、同日にマツダスタジアムで行われた広島戦に「5番サード」でスタメン出場した。
7月4日の2軍戦では3安打4打点と、ファームでは「無双」だった佐藤。岡田彰布監督は7日のヤクルト戦からの再昇格を示唆していたが、近本光司が死球による骨折で戦線離脱したことで、繰り上げ昇格が実現した。
だが肝心の試合ではノーヒットと、いいところなし。相手先発・森下暢仁の前になす術なく、
「感じはよかったと思うのですが…。相手投手がよかったです」
とうなだれた。在阪スポーツメディア関係者が言うには、
「平田勝男ヘッドコーチから『グラウンド外の行動も見られている』という発言があり、単なる不振降格ではないのは明らか。チーム事情とはいえ、繰り上げ昇格を佐藤がどう捉えているかで、今後の行動が変わってくるでしょう。チャンスが早く回ってきたと思うなら、1軍でも気持ちを入れ替えてプレーできる。反対に、今までのようにマイペースにやっている中で急に1軍から呼ばれてペースを崩されたと思えば、また失敗することになるでしょう」
若虎では高卒の前川右京、大卒ルーキーの森下翔太などが台頭。サトテルもうかうかしていられないはずだが…。