来季の阪神が目指す「アレンパ」の考案者として一躍、脚光を浴びた、今オフの佐藤輝明。ファン投票で1位だったとはいえ、今季は打率わずか2割1分4厘でオールスターゲームにも出場した。ところが、パ・リーグから見た佐藤の姿は「論外」だった、という衝撃事実が発覚していた。(7月21日配信)
「楽しんでる場合やないやろ!」
そんなヤジが飛んできそうな振る舞いだった。「マイナビオールスターゲーム2023」にファン投票で選出された、阪神・佐藤輝明のことである。
バンテリンドームナゴヤでの第1戦は2安打を記録、マツダスタジアムでの第2戦は途中出場で一度打席に立つも、三邪飛に倒れた。試合後に佐藤は、
「しっかり楽しめた。その気持ちを忘れずに、もう1回やりたい」
と気を引き締めていたが、打撃練習を見ていたパ・リーグの球団関係者は、
「あれは無理やね」
と笑うのみだった。なぜなのか。
「7月20日の第2戦前にはパ・リーグの仲のいい選手のところへ話しに来ていたけど、あとは球団広報に促されて、次々と動画撮影行脚。いろいろ技術的なことを聞いて回っていたようですが、まずその前に基礎練習をしっかりやらないと、技術なんて身に付かない。岡田監督ではないけど『おかしなことやっとるよ』って感じでした」
不用意に辞退すれば後半戦10試合欠場のペナルティーを科せられるため難しいが、打率2割1分4厘、10本塁打、42打点と、とてもファン投票1位で出場できる成績ではなかった。そのことを改めて肝に銘じなければ、同じことを繰り返すだけだろう。