社会

肝機能を回復させる最強サプリ“シリマリン”「γ-GTPが劇的に減少した」は本当なのか!?

 いよいよ忘年会シーズンがやってきた。多少、酔ったところで、周囲も大目に見てくれる。酒好きにとっては至福の季節だ。が、頭の片隅から離れないのが、肝臓の具合である。長年、酷使してきた臓器を労わる方法はないものか‥‥。

 そんな悩みを解消できたと力説するのは50代の男性会社員。それは、サプリメントのおかげだという。

「知人に教えてもらったのですが、『シリマリン』というサプリを飲み始めて、4カ月目で効果がテキメンに数字に表れたんです」

 シリマリンの成分は後述するとして、まずは効果のほどだが、「γ-GTPが劇的に下がった」というのだ。このγ-GTPは肝臓に含まれる酵素で、数値が高いほど肝機能が悪いことを示す。しかも、酒量が増えれば高くなる数値でもある。

「この数値が400台だったのですが、サプリを服用してから100まで落ちた」(前出・男性会社員)

 もっとも基準値は50以下であるから、そもそもの数値が悪すぎる。誰にでも参考になる話ではなさそうだが、数値以上に体調に変化があったという。

「酒を飲んだ翌朝のけだるさがなくなったんです。酒を飲まなきゃいいと言われればそれまでですが、あのけだるさがないと思うと、ますます酒がおいしく感じるようになって‥‥」(前出・男性会社員)

 効果を実感している人は他にもいる。実際、大手通販サイトではシリマリンのサプリが多数売られていて、中でも人気なのが「海外直送品」と記された1粒あたり300mgのシリマリンが含有されたシロモノ。200粒で3070円と高価な部類ではないためか、レビュー欄には1300超のユーザーの声が掲載されている。多くは「肝機能の数値が回復した」というもので、平均4.3点(5点満点)と高評価を得ている。

 では、シリマリンとはなんぞや? もともとはヨーロッパ原産の植物「オオアザミ」(別名=ミルクシスル、マリアアザミ)の種子に含まれるフラボノイド複合体をシリマリンと呼んでいた。最近ではシリマリンとオオアザミは同義として使われているという。

 厚労省のサイトによれば、〈古くから肝疾患ならびに胆のうの症状に用いられてきた〉そうで、サプリはオオアザミから抽出したエキスが主成分となっているのだ。が、同サイトには〈適切にデザインされた研究の実施数が少ないため、人に対する効果はほとんど明らかになっていない〉とも書かれていた。どういうことなのか。製薬業界に詳しいジャーナリストの村上和巳氏に解説してもらおう。

「信頼性の高い臨床試験などで有効性が認められたものではないということです。試験管内での実験によると『炎症を起こした幹細胞を修復する働きがあるんじゃないか』という結果はあるのですが、あくまでも、人間が服用した時に、その通りに効くかどうかは明確にわかっていないのです」

 今のところ、科学的根拠は希薄だが、民間伝承の薬草として世界各地で知られているということらしい。

「オオアザミはキク科の植物なので、秋に発症するブタクサ花粉症がある人はアレルギー反応を起こす可能性があります。また、糖尿病で血糖値を下げる薬を飲んでいる人は、低血糖になる可能性もあります。心当たりのある人は、医師や薬剤師に相談してからサプリを購入した方がいいでしょう」(前出・村上氏)

 やはり、酒を飲むのと同様に、サプリを飲むのも自己責任ということなのだ。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
これも「ラヴィット!」効果…TBS田村真子アナ「中日×巨人で始球式」に続く「次に登板するアナウンサー」