スポーツ

「オーナーと編成本部長が辞めたらオレも移籍する」超異例条件の理由/大谷翔平「ドジャース移籍」本当の舞台裏(後編)

 10年で総額7億ドル(約1015億円)という、メジャーリーグ史上最高額となる超破格契約で、ロサンゼルス・ドシャース入りした大谷翔平。その大谷が巨額契約金の97%をあえて年次後払いとしたのは、ドジャースが選手補強に回すための資金繰りに柔軟性を持たせることで、今年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)をともに戦った侍戦士、山本由伸投手をドジャースに迎え入れるためだった――。

 前編では超破格契約のこんな舞台裏に迫った。ポスティング制度でオリックス・バファローズからのメジャー移籍を狙う山本については目下、ニューヨーク・ヤンキースをはじめとする複数の球団が獲得に乗り出しているが、「メジャーの至宝」と言われる大谷から名指しされた山本がドジャース入りする可能性は、極めて高いとみられている。

 だが今回の超破格契約では、山本のドジャース入り以外にもうひとつ、異例の条件が提示されていた。メジャーリーガーの契約事情に詳しいスポーツジャーナリストが明かす。

「大谷がドジャース側にネジ込んだもうひとつの条件は、オプトアウト権。これは途中で契約を破棄することができる権利で、大谷はドジャースオーナーのマーク・ウォルター氏、編成本部長のアンドリュー・フリードマン氏のいずれかが退団した場合、オプトアウト権を行使してドジャースを去ると迫ったのです。大谷の契約が終了するのは10年後の2033年、まさに異例中の異例にあたる驚愕条件でした」

 その理由もまた、いかにも大谷らしい。スポーツジャーナリストが続ける。

「WBC優勝の際にも明言していたように、大谷の悲願はワールドシリーズでの優勝。その悲願成就のためには、ドジャースを常勝軍団に導いたウォルター&フリードマン体制の堅持、さらには山本の獲得による投手力の補強が不可欠だと大谷は考えたのです。しかも、その背中には『自らもまた、期待される結果を残さなければならない』という覚悟と自信がみなぎっている。まさに大谷でなければできない芸当と言っていいでしょう」

 大谷の二刀流復帰は2025年シーズンからと言われるが、その時、大谷は山本とともにどのような歓喜を爆発させるのか。

 師走の寒風が吹きすさぶ中、来シーズンの開幕が待ち遠しい。

(石森巌)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
これも「ラヴィット!」効果…TBS田村真子アナ「中日×巨人で始球式」に続く「次に登板するアナウンサー」