元阪神で野球解説者の鳥谷敬氏と、元サッカー日本代表の大久保嘉人氏が、12月13日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送された「ぐるり一周対決旅第4弾」に出演。2チームに分かれて群馬、栃木を舞台に対戦した。
鳥谷氏が同番組に出演するのは今回が3回目。チームリーダーはお笑いコンビ・オードリーの春日俊彰だが、旅をリードしたのは鳥谷氏。
対して大久保氏は、レスリングの吉田沙保里と元阪神の西岡剛氏とチームを組み、実質的なリーダーを務めた。そのため、この対決旅はさながら野球選手とサッカー選手の能力を比較するバトルに。テレ東旅番組のファンだけでなく、野球ファンとサッカーファンの注目も集めた。
野球代表の鳥谷氏をスポーツライターはこう評する。
「早稲田大学出身で頭の回転が早く、合理的な物の考え方ができる人物。引退してから2年になりますが、今もトレーニングは欠かさないので体力面も問題ありません」
一方の大久保嘉人は、
「前線の選手ということもあり、頭の切れる選手というより本能で動くタイプ。Jリーグ史上初の3年連続得点王になったことからもわかるように、ゴールの嗅覚は秀でていて勘は鋭いといえるでしょう。大久保氏も引退してから2年になりますが、トレーニングは続けています」(サッカーライター)
旅は2人の特徴がよく出た内容になったとテレビ誌ライターは指摘する。
「鳥谷氏は自ら情報収集のためにかけずりまわり、情報をよく精査して的確な判断を下していました。飲食店でお店の名物を食べるミッションでは少しでも早くクリアしたいと、店員の説明も聞かずひたすら食べる合理的な考えを発揮。対して大久保氏は深く考えずに直感で行動を即決。『感覚派』の西岡氏と同じチームだったこともあって、ほぼすべての判断を勘で決めていたのは驚きました。とはいえ放送開始すぐにじゅんいちダビッドソンに『アホそう』と見抜かれていたのは笑いました」
頭脳派の鳥谷氏と感覚派の大久保氏の対決は、同着でドローという結果に。野球VSサッカーも引き分けとみてよさそうだ。しかし、テレビ誌ライターは鳥谷氏の圧勝に終わっていてもおかしくなかったと指摘する。
「同番組はぐるりと一周するルートを時計回りと反時計周りに分かれて旅をするルールですが、初挑戦の大久保氏が先に反時計周りのルートを選んだため、鳥谷氏は残された時計回りのルートを選ぶしかありませんでした。この時計回りルートはバスのつながりが悪く、かなりの時間とタクシー代を使うことになった。もし鳥谷氏が反時計周りのルートを行っていたら圧勝だったかもしれません。ただ、大久保氏が反時計周りのルートを選んだ理由は直感。直感で有利なルートをつかんだ決定力の高さはすごいと思います」
結果はドローでも内容では大久保氏を圧倒した鳥谷氏。野球VSサッカーの結果は野球の勝ちと見てよさそう。次は大久保氏よりも頭のキレるサッカー選手が鳥谷氏に挑戦してほしい。
(鈴木誠)