12月14日放送の「坂本美雨のディアフレンズ」(TOKYO FM)に、関口宏がゲスト出演。テレビ離れが進み、ネットニュースが主な情報源となる現代に警鐘を鳴らした。
来年3月でMCを退任する「サンデーモーニング」(TBS系)出演時の準備について聞かれると、
「新聞ペラペラッと見たり、テレビのニュースを見たりは、普通の人と一緒だよ。ただまぁ最近、普通の人は新聞とかやテレビのニュースを見なくなったって、これは寂しいんだよ、私たちには。特に若い人はテレビが部屋にないって言うんだろ。新聞はもちろん取らないって言うし。ちょっと心配しています」
現代の若者の情報源について「その代わり、ネットニュースを見たり…」という坂本の発言に、
「それはそれで情報としてはスピードが早いけど、フェイクが多いだろ」
やんわりと諭した上で、
「SNSがどんどん出てきている時代だよね。だけど僕は、SNSは気を付けなきゃいけないと思う。鵜呑みにしないようにしてね。本当かどうか確かめる術を、本当はテレビを見てくれれば。一応、テレビのニュースはウラを取るって作業をやってるからね」
名キャスターとしてテレビの黄金時代を支えてきた関口による、ネット全盛時代への苦言。なんとも重みのある言葉だが、テレビ関係者は、
「さすがに言える立場にないのでは」
と指摘するのだ。というのも、
「関口がMCを務める『サンモニ』では、今年11月5日の放送でパレスチナ問題を扱った際、ハマスの幹部が写った画像について『生成AIで作られたフェイク画像』と紹介したものの、これが生成AI登場以前の2014年から出回っているものだと判明。翌週に訂正と謝罪をする事態となりました。それから1カ月あまりで『ネットよりテレビの方が信用できる』といった主旨の発言をすることには、違和感しかありません」(前出・テレビ関係者)
大ブーメラン直撃の関口なのであった。
(川瀬大輔)