徐々にメッキが剥がれていくようだ。プロフィギュアスケーター・羽生結弦のことである。
羽生は12月26日、自身のX(旧Twitter)とインスタグラムを更新すると、次のように綴った。
〈酷い“妄想”とか、“想像”や“嘘だけ”で記事になっててびっくりします〉
特定のメディアに向けた、怒りの言葉だ。
〈訴訟して勝ってもなにも良いことないのでしませんが〉
笑顔の絵文字を添え、そう続けたのだった。
状況から考えると、「週刊文春」に掲載された、羽生の元妻である元プロバイオリニスト・末延麻裕子さんの後見人による、2人の離婚に関する告発記事を指していると思われる。笑顔の絵文字が、逆に羽生の反発ぶりを物語っているようだ。
羽生は今年8月4日、自身のSNSで結婚を発表。世界的アスリートの電撃婚は大きな話題になったが、結婚相手に関しては一般人と語るだけで、素性をいっさい好評しなかった。一部ファンから不満の声が上がったのも無理はない。
ところが羽生はわずか3カ月後の11月17日に、SNSで離婚を発表。心ないファンからの誹謗中傷やストーカー行為、そして一部メディアの過剰な取材・報道から自身と妻を守れなかったことを、その理由に挙げた。
「離婚には当初、同情する声が多かったのですが、離婚に至る前にそれを回避する努力をしていてのかどうかが全く語られていないこと、そして羽生の家族と元妻の確執などが報じられるにつれ、批判の度合いが増していきました。そもそも『妻を守るために離婚』という論理には、やはり多くの国民が疑問を抱いたようです」(スポーツライター)
そんな中で発売された「週刊文春」によると、麻裕子さんを古くから知るという後見人は、次のように言って、怒りを隠さない。
「羽生は嘘ばかり言っています。私は、麻裕子ちゃんに酷い仕打ちをした彼に腸が煮えくり返っている」
羽生が離婚を発表した直後、麻裕子さんは母親とともに後見人の会社を訪れ、震える声で「どうしても話を聞いてほしい。本当のことを話したいんです」と訴えたという。すると結婚生活が異常なものだったこと、羽生家が麻裕子さんの人格を大切にせず、義母と義姉に様々なことを言われて針のむしろだったことが明かされたのだと…。
後見人がそう感じた2人の結婚生活にはいったい、何があったのか。
麻裕子さんが誰と結婚したのか知人に明かすことも羽生の母親から禁じられ、さらには外出や誰かと連絡を取ることもNG。羽生の両親が隣の部屋に住む高級マンションで、半ば「軟禁生活」を強いられたようである。そして彼女が人生を捧げてきたバイオリンを弾くことさえも制限されたというから、確かに彼女の人格を踏みにじるような羽生家の行いが浮き彫りになってくる。
麻裕子さんはなぜ自分の存在が隠されなければならないのか納得できなかったようで、最後は羽生家から逃げたい一心で離婚を決断したという。その際、羽生サイドからは「羽生家での出来事を第三者に口外しない」という念書まで書かされたのだと。
「羽生のイメージがどんどん悪くなっていく」「元奥さんを気遣うコメントはまったくないよね」「結局、羽生自身が大人になりきれないガキなんだろう。いつまでも母親の言いなりで」…巷に渦巻くそんな声を、羽生はどう考えるのか。
(石見剣)