2023年の夏クールに放送された日曜劇場「VIVANT」(TBS系)。9月19日の最終回は、世帯平均視聴率19.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした大ヒットドラマだ。
堺雅人の主演で、自衛隊の秘密組織「別班」と警視庁公安部の暗闘を描いた。大規模なモンゴルロケを敢行し、制作費が「1回1億円」ともいわれる、国内ドラマでは異例のスケールで制作された。
放送終了後、視聴者から「VIVANTロス」の声が相次いだが、そうした大反響を受けて、この年末年始に再放送が決定。12月31日と1月2日に全10話が一挙放送される。制作側にとって、今回の再放送には特別な意味合いがあるという。
「『VIVANT』は2025年夏にもシーズン2の放送が見込まれているのですが、今回の再放送でどれだけ視聴率を取れるかが、人気のバロメーターとして続編制作の費用面を決める大きな要因となります。ここで爆発的な数字が取れれば、シーズン2がさらに大規模な作品になる可能性は、格段に高まるでしょう。逆にコケてしまうと、続編のスケールダウンにつながりかねない。テレビ業界でここまで注目される再放送は過去にありません」(テレビ関係者)
12月にNetflixでの世界配信がスタートし、海外人気が高まっている「VIVANT」。今後の命運を左右する再放送なのであった。
(川瀬大輔)