元DeNAヘッドコーチの高木豊氏のYouTubeチャンネルに、元広島で阪神などでもコーチを務めた達川光男氏がゲスト出演し、昨年の「炎上騒動」を振り返っていた。
達川氏は昨年9月30日の阪神対広島戦で解説。すでに優勝を決めていた阪神は主力を休ませ先発にルーキーの門別啓人投手を立てたが、試合は阪神が1-2で敗れた。
中継中、達川氏は「阪神は(CSで)広島に下剋上されますよ」と繰り返し、5回無失点と好投した門別については「お父さん、お母さん、どこかで見てるんでしょうけど、1年生にしてはよく投げてますけど、来年、戦力になるかといえば、まだまだ無理ですよ」と発言。
ほかに石井大智投手や森下翔太外野手らを酷評するなど解説がかなり広島寄りで、特に門別の両親を持ち出した発言は阪神ファンの怒りを買った。
この騒動について達川氏は、自身がコーチ時代、過大評価するとダメになった選手が多かったことから、「だからお父さん、お母さんね、今はこうやって抑えているけど来年こんな感じでうまくいくとは限りませんよ」と、楽にしてあげる意味があった発言だったと弁明。これに高木氏が、
「僕が聞いたのはエラいSNSで炎上してて、達川さんが落ち込んで『俺は解説者もう辞める』って言うから。心配しましたよ」
と話すと達川氏は、
「いや、落ち込むわね。門別の親族その他申し訳ないなと思ったよ」
「(解説は)やる資格ないなと思って反省の日々ですよ。オファーもなかったけどね。一切なかった」
と明かした。達川氏はこの動画では自身を「元解説者」と称していたが、その理由には阪神戦の大炎上に加え、シーズン前に広島の大瀬良大地投手が必ず15勝すると予想(実際は6勝)。しなければ「解説者を引退する」と発言したこともあった。
現在、達川氏は「すべてのテレビ局から戦力外通告を受けてるけど、フジテレビのプロ野球ニュースだけは契約させてもらった」という。まったく解説者を辞めてしまったわけではないようだが、炎上に相当ショックを受けたことは間違いないようだ。
(鈴木十朗)