プロ野球・広島は1月5日、国内FA権を行使してオリックスへ移籍した西川龍馬外野手の「人的補償」で、日高暖己投手を獲得したと発表した。
日高は富島高校3年夏の宮崎大会で先発として5試合に登板。決勝で9回2安打無失点と相手打線を封じ、チームを3年ぶり2度目の甲子園へ導いた。2022年ドラフトではオリックスから5位指名を受け、契約金3500万円、年俸450万円で合意。昨シーズンは一軍登板こそなかったものの、ウエスタン・リーグで12試合に登板して20回を投げ1勝1敗、防御率3.15の成績を上げている。高卒2年目、19歳の選手が人的補償により移籍するのは、2015年に巨人からヤクルトに移籍した奥村展征と並んで最年少となる。
スポーツライターが語る。
「当初、オリックスからの人的補償の候補として、T-岡田や福田周平の名前が出ていましたが、広島のチーム事情を考えると欲しいのは右打ち。また2人とも30歳を過ぎており、それならばと若手投手の伸びしろにかけたのでしょう。プロ1年目で早くもプロテクトを外されてしまったことは日高にとってショックでしょうが、新天地で見返してほしいですね。一方、広島にしてみれば19歳の逸材を獲れたのは、ドラフトでもう1人指名できたのと同じこと。22年のドラフト時、広島も調査を進めていた可能性はあります」
「由伸2世」とも呼ばれる日高は山本由伸投手を手本としたフォームから、150キロに迫るボールを投げるのが魅力。エースに成長することを期待したい。
(ケン高田)