阪神・岡田彰布監督が「球界のドン」になる――。
1月16日に東京都内のホテルで開かれた「プロ野球12球団監督会議」。座長として議事進行を務めたが、今やセ・パ最年長の監督だ。
会議で岡田監督が最もこだわったのは、相手選手と首脳陣への挨拶問題だった。とりわけ強く訴えたのは、審判への挨拶をやめるように、ということ。会議の場で審判の代表者に問いただした岡田監督は、
「挨拶してもしなくても判定は一緒って言うてた。そんなん当たり前やんか。それで変わったらおかしいやんか、おーん」
選手が守備位置についてからも丁寧に挨拶する姿を「いいことない」と一刀両断である。特にスタンドのファンの心証を気にしていたが、最後は、
「審判もどう思うって聞いたけど、誰も答えへんかったな」
と、してやったりの顔で落としてみせた。球界OBが苦笑する。
「挨拶うんぬんの話は以前から主張している話で、会議の場で改めて訴える内容でもない。ただ、巨人の原前監督がいなくなって、岡田監督が自分の意見や主義主張を訴えやすくなったのは確か。アピールの場に活用したのがよくわかる」
どんでん監督ならそんなことをせずとも、余裕で発信できると思うのだが…。