あの人気女優の「おめでた」が判明した。第1子を妊娠したのは、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(2022年度前期)でヒロインを演じた黒島結菜。お相手はここで夫婦役として共演していた宮沢氷魚だった。この作品での共演を機に、プライベートでも愛を育んでいた彼らだが、現時点では婚姻届の提出は考えていないという。
そんな「ちむどんどん」は、放送中から脚本の「アラ」がたびたび指摘された。登場人物のキャラクターやストーリーなどに不満を持つ視聴者が、SNS上で「ちむどんどん反省会」というハッシュタグをつけると、こぞって鬱憤を爆発させていた。
その不評ぶりは視聴率にも如実に現れ、平均視聴率が2010年以降の朝ドラの中で最低の15.8%(ビデオリサーチ調べ、関東。以下同)だった。
ここでにわかに浮上してくるのが、「低視聴率ドラマはカップルができやすい説」である。例えば2021年1月から3月まで放送された「知ってるワイフ」(フジテレビ系)で共演した関ジャニ∞・大倉忠義と広瀬アリスだ。韓国の大人気ドラマのリメイク版として期待されたが、全話平均7.4%でフィニッシュ。翌2022年、2人の熱愛が報じられると双方の事務所は否定もせず、交際を黙認する形となっている。
三浦翔平と桐谷美玲を結び付けたのも、いわくつきのドラマ、2016年の「好きな人がいること」(フジテレビ系)だ。桐谷主演の恋愛ドラマとして期待されたが、初回視聴率10.1%でスタートすると、その後は全て1ケタ低空飛行。最終的には平均8.9%と、当時のドラマとしてはやはり低く、「爆死」と書き立てられた。そんな2人の交際は、翌2017年末に発覚。2018年7月にゴールインしている。
2019年4月から6月まで火曜21時の枠で放送され、全話平均視聴率6.4%という低アベレージを記録してしまったのは「パーフェクトワールド」(フジテレビ系)。ここでは瀬戸康史と山本美月が共演し、のちに結婚している。
同じくフジテレビの火曜21時で放送された、2017年の「僕たちがやりました」では、窪田正孝と水川あさみが出会い、結婚している。
こうして挙げてみると、どの作品もフジテレビのドラマに偏っていることがわかる。
先の「説」の背景を読み取るならば、低視聴率の肩身の狭さを分かち合ったり、座長の心の痛みを慰めているうちに愛に発展する、なんてことがあるのかもしれない。もちろん大ヒット作品でも、出会う時は出会うものだろうが…。
(魚住新司)