阪神が1月中にドミニカ共和国で、球団として初めて大規模トライアウトを実施する。在阪スポーツ紙などの報道では、現地に藤川球児SA(スペシャルアシスタント)を派遣するという。球団関係者が語る。
「これまで阪神の助っ人外国人選手の獲得ルートは、主にアメリカ在住の代理人、もしくはスカウト契約を結んでいるシーツ、ウィリアムスの売込みなどが中心で、独自ルートは乏しかった。岡田彰布監督は助っ人依存を嫌うチーム編成を望んでおり、監督個人で外国人選手を引っ張るルートもない。そのため、球団として投資しなければいけない部分でしたが、ようやく着手したということです」
今回は主に育成契約を結べそうな選手を探すことを目的としており、いきなり大化けする選手が獲得できるかは未知数だろう。
「日本一になったことでその分、チームに余裕がある証拠です。しばらくは岡田政権、あるいはそれを引き継ぐ次期監督が指揮するので、助っ人依存度は低い。その間に有力外国人選手の発掘ルートを確立させておかないと、チーム強化を図れません」(前出・球団関係者)
38年ぶりの日本一を機に、常勝チームになれるのか。虎はいきなり分岐点に立たされている。