7月26日のパリ五輪開幕式まで、あと170日あまり。半年を切った段階だが、なんとテレビ各局の五輪担当者の顔色は真っ青だ。なにしろ、現地に行けない人物が続出しそうだというのだから…。
現地の競技場内で取材するには、身分が分かる顔写真付きのパスが必要となる。
「テレビは権利保有メディア【ライツホルダー】と書かれた縦長のパスを、IOC(国際オリンピック委員会)から付与されます。これをまずはNHK、民放テレビ局合同で中継業務にあたるJC(ジャパンコンソーシアム)のアナウンサー、制作スタッフ、プロデューサー、技術スタッフがゴソッと持っていく。その次にテレビの在京キー局が取得し、最後に在京ラジオキー局の順となります。1月末時点でテレビキー局に配布されるパスの枚数が決まっておらず、現場は混乱しています」(在京テレビ局関係者)
理由は明確で、パスの枚数によって誰をパリに行かせて、誰を東京で業務にあたらせるかの布陣を決める必要があるからだ。大会期間中に特番体制を組むテレビ局にとっては、重大な問題となる。
「枚数が以前より激減している、との情報もあります。これまでのように、余裕を持った人員を現地に送り込めなくなるのではないか」(前出・在京テレビ局関係者)
気が気でない日々はいつまで続くのか。