アジア勢1位となり、来年のパリ五輪に48年ぶりとなる自力出場を決めた、バスケットボール男子日本代表が9月3日、沖縄市役所で会見を開いた。
2021年の東京五輪に続く2大会連続での出場となったことで、トム・ホーバス監督への質問は、W杯を欠場した八村塁についても飛んだ。名実ともに日本のトッププレーヤーが来年、五輪に参戦する可能性について、指揮官が言うには、
「私たちのスタイルは変わりません。彼には入ってほしい」
切実な思いを口にする一方で、もし不参加の場合も、
「このメンバーでいいチームを作る。自信はあります」
と言い切った。バスケットボール関係者は、
「初戦はチケット完売なのに席がガラ空きで、選手から苦情が出るなど散々でした。結局、八村が参加していれば、そんなことにはならなかったはず。事情はどうあれ、招集できなかった時点で、日本代表の価値は半減していました」
ただ、選手の頑張りもあって、五輪出場を決めたことで、
「次はなんとしても八村を引っ張り出さないと。人気、スポンサー、視聴率だけでなく、バスケ界の将来がかかっている」(前出・バスケットボール関係者)
子供の減少で団体スポーツは軒並み危機に立たされる中、スーパースターを是が非でもコートに立たせることが必須なのである。