アジアカップでの衝撃の敗戦から3日、元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が敗因について自身のYouTubeチャンネルで語った。辛口で知られる闘莉王氏だけに厳しい批判が飛び出した。
この配信ではディフェンス陣を採点。やはり全体的によくなかったが、中でも特に悪かったというのがPKを献上した板倉滉。
「今日はワーストの中のワーストですよ。11人の中で1人だけポカンと穴が開いてるような選手でした」
と3点をつけた(10点満点、基準点は5)。ただ、DFの不調の原因は選手だけでなく、森保一監督の采配にもあるといい、こう批判した。
「ディフェンスラインはあまり代えてほしくない。どの試合でもこの4人が先発メンバーだと肯定してほしいんです。コロコロ代えていくと調子がよかった選手が少しのことで調子を悪くしたりする。メンバーを固定して、その選手が調子悪いなと思ったら代えるべき。後ろは連携が大事だから」
さらに問題視したのは後半残り10分の戦い方。
「80分ぐらいからもう延長戦でいいやってみんな思い始めたんです。だから板倉、冨安(健洋)、(鈴木)彩艶がペナルティエリアの中で何回もパス回したシーンがあった。あれはもういいよ延長戦行きましょうよということ。このネガティブで弱気な気持ちが負けに繋がったと思います」
そうさせたのが森保監督で、
「選手交代をして選手にメッセージを送ることはなかった。もう1点取ろうよっていう意思が、選手、コーチングスタッフ含めピッチの中に出てこなかった。これが負けの原因です」
アジアカップがベスト8止まりに終わったことで、果たして今後も森保監督でいいのかという声がサポーターの間で出始めている。闘莉王氏の批判がそれを加速させることになるかもしれない。
(鈴木誠)