Number_iの平野紫耀が「サントリージン翠」の新CMキャラクターになることが決まった。2月10日から全国放送されており、平野にとって旧ジャニーズ事務所退所後、初のテレビCMとなった。
「翠」のCMはこれまで目ヂカラが印象的な桜井ユキ、そして昨夏からは夏帆が東京03の角田晃広と共演してきたが、今回の平野にはとてつもないタスクが課されていると、経済部デスクは言うのだ。
「サントリーは同日、1919年に作られた、現存する同社工場の中で最古の大阪工場に、55億円の設備投資を行うことも発表しました。2025年までに蒸留酒などの生産能力は2.6倍、主力のジンも生産能力を2倍にする計画です。大阪工場内にタンク5基を新設し、蒸留釜の4基が再編され、ジャパニーズ・ジンとして海外展開もしていく。『翠』もリニューアルされるのに合わせて女性消費者に喚起するため、平野が新しい顔に選ばれたようです」
サントリーはリニューアルした「翠」の販売数量を今年だけでも30%増と見込んでおり、国内のジン販売金額については、6年かけて現在の2.1倍、345億円にまで高める戦略だという。
「改めて評価されているのが、平野の所属事務所『TOBE』の滝沢秀明社長の手腕です」
広告代理店関係者はそう言って、滝沢の経営センスを次のようにベタ褒めする。
「香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎の元SMAPメンバーもそれぞれ、サントリーのペットボトルリサイクルや飲料キャラクターを務めていますが、滝沢氏は経済同友会トップたるサントリーHDの『工場再編』というビッグプロジェクトに食い込んだ。平野は神宮寺勇太、岸優太と結成したNumber_iで元日に新曲を配信しましたが、わずか3日間でYouTube再生回数1000万再生を突破。YouTubeのMVデイリーランキング(1月3日)グローバルで1位、ビルボード・ジャパン総合ソング・チャート『JAPAN Hot 100』で総合1位と、コンテンツ配信のノウハウも会得している。平野がCM出演する『翠』の売り上げが伸びれば、他の辞めジャニへの依頼も舞い込んでくるでしょう」
TOBE設立からわずか1年弱、芸能界の勢力図を一気に塗り替えそうだ。