もはや修復不可能なのか。2月16日に韓国で開幕する卓球世界選手権団体戦に出場する伊藤美誠が2月8日、東京都内で会見に出席。それに先立って行われた取材対応で、代表漏れしたパリ五輪の予備メンバーには入らない意向を示したのだ。
代表候補選手発表で伊藤は早田ひな、平野美宇に続く3人目に選ばれるべくプレーしていたが、まさかの15歳・張本美和が逆転選出される事態となった。モチベーション低下が懸念される中、伊藤は、
「私はリザーブには向かないかなって思う。行くことはないと思う」
そう言って、淡々と選出を拒否した。これに女子代表の渡辺武弘監督は、
「本人の意思がそうなら、無理強いはできない」
と困惑しきりだ。卓球事情に詳しいスポーツ紙デスクは、次のように分析した。
「取材では張本の強さを認める発言もありましたが、結局のところ『私が一番じゃなきゃ気が済まない』タイプだから、それならさっぱり五輪と関わらない方が、本人にとっても代表メンバーにとってもいいのかもしれません。いつ辞めるかはわかりませんが、これでワガママな印象がついてしまったので、将来の代表監督候補からは後退するでしょうね」
我が強い、わかりやすいアスリートが減っているだけに、伊藤のキャラクターはそれなりに「需要」はありそうだが…。