お家芸・柔道のメダル攻勢に歓喜し、レスリングでは快挙と大波乱が同時発生。そして体操陣はついに悲願達成──。日本代表選手が活躍を見せたリオ五輪では、決してテレビ中継されない「裏表彰台」の「黒メダリスト」も多数誕生していた。精鋭たちの「別の顔」が起こした「びっくり」事件を全レポート!
ロンドン五輪の団体戦銀メダルに続き、2大会連続で表彰台に立った女子卓球代表。スポーツ紙デスクが振り返る。
「団体戦銅メダルが決まると、石川佳純(23)と福原愛(27)が伊藤美誠(15)を抱き寄せて歓喜する姿は感動的でしたが、実は現場のキャスターや記者が『エッ!?』と驚く不仲ぶり。開会式の時点でもう“事件”が起こっていましたから‥‥」
個人戦は開会式2日後に始まるため、女子卓球陣は開会式不参加の予定だったが、なぜか福原だけが会場に。村上恭和監督(58)に「気分転換になる。五輪を感じたい。一度リセットして調整すれば大丈夫」と直訴してOKが出たものだった。五輪関係者が明かす。
「入場後、福原は個人コーチと伊藤を連れて台湾選手団を探しに行き、恋人の台湾代表卓球選手、江宏傑(27)に駆け寄った。江が福原を抱き寄せ、自撮りするほどのラブラブモード全開でした。その様子をスポーツ紙がスクープ撮。村上監督もこれが目的だとは思わなかったでしょうね。閉会式ならともかく、厳しい戦いを前にした選手とは思えない光景でした。翌日、石川は親しい関係者からスポーツ紙の写真を見せられると『エッ、これ何なの?』と厳しい表情に。『(試合が)終わってからにしてよ』という感じでした」
選手村でも2人は別室で、福原は個人コーチと、石川は伊藤と一緒だった。
「伊藤は初の男子個人戦銅メダルを獲得した水谷隼(27)を『隼!』と呼び捨てにするほどものおじしないタイプで、周囲は『伊藤がいれば(石川と福原の)潤滑油になる』と考えていた。ところが、伊藤は団体戦の準決勝で敗れると『今日の負けは私(が原因)かなと思いました』と涙ぐんだ。まだ15歳の子にこんな発言をさせるとは‥‥石川と福原の微妙な関係が、ロンドン超え失敗の要因の一つでしょう」(前出・スポーツ紙デスク)
おなじみの熱いキャラクターで、テレビ朝日のキャスターとして各競技を大いに盛り上げたのは、松岡修造(48)。その一方では、お粗末なエピソードも。
大会序盤に松岡とテレ朝の撮影スタッフが体操男子団体の練習場所に訪れた際の出来事を、他局の関係者が振り返る。
「選手が練習しているそばで『松岡さんの立ち位置はこっちがいい』だの『内村選手をベストの位置で撮りたい』だの、撮影スタッフがうるさく、明らかに練習の邪魔になっていたんです。内村選手はじめ、他の選手たちもイライラした様子でしたが、そこでブチ切れたのが体操協会の関係者。『松岡さんが来ると練習に集中できない!』と一喝して取材拒否の姿勢を示し、現場が凍りつきました」