大一番で閑古鳥が鳴く事態だけは避けたいのだが…。2月28日に国立競技場で行われる女子サッカー、パリ五輪アジア最終予選のことである。裏事情を知るテレビ局関係者が語る。
「なでしこジャパンが戦う相手は北朝鮮代表で、2月24日のサウジアラビア・ジッダでの第1戦はドロー。第2戦はホーム開催なのに、チケットがまるで売れていないのです。2月27日13時には代表の公式SNSで、ゴール裏のチケット枚数を公表(1枚3100円)。日本側が1908枚に対して、北朝鮮側は3000枚と、まったく伸びていません。同SNSでは『勝てばオリンピック出場権獲得。ぜひ国立競技場で熱い熱い応援をお願いします』と訴えていますが、全ては全国区で通用するスター選手不在が響いている。W杯で優勝した頃は澤穂希、丸山桂里奈など個性が強い人気選手がいましたが、今は誰を推していいのかも不明なほど、地味なチームです」
振り返れば2004年4月にも、勝てばアテネ行きが決まる大一番を北朝鮮相手に繰り広げて勝利。その後、女子サッカー界が盛り上がる要因になったが、再び旋風を巻き起こすことはできるのだろうか。