芸能

ギャルタレ初心者の中高年向け「ゆうちゃみ」が朝のNHKに登場した「他とは違う」これだけの理由

 2024年度後期放送予定のNHK連続テレビ小説「おむすび」の第3弾キャストが発表され、みりちゃむ(大木美里亜)が出演することを知って驚いたその翌日、3月6日放送の「あさイチ」に、ゲストとしてゆうちゃみが出演していた。

 いわゆる「ギャルタレント」がNHKの朝のこの時間に出演しているのは、過去にもなかったのでは。おそらくゆうちゃみが初ではないかと思う。朝の爽やかな時間帯の生放送にギャルのノリはちょっとしんどいかも、というのが正直なところ。なので「あさイチ」のゆうちゃみ出演は意外だった。

 実はその少し前、2月29日の「あさイチ」では埼玉特集が組まれていた。多くのギャルタレントが埼玉県出身であるということに触れ、さらにギャルの聖地として有名な大宮のファッションビルをロケしたVTRが流れた。

 現地の女子高生ギャルたちが映る中、埼玉在住の小学生りゅあちゃんという11歳のギャルモデルが登場。ギャル文化の数々が紹介された。「こんなの『ラヴィット!』か『めざまし8』でやればいいのに、なんでわざわざNHKで?」と眉をひそめるオジサン&オバサンがいそうだが、そんな人たちに「朝からギャル」の耐性を付けさせたのだとしたら、NHK恐るべしである。

 さて、そのゆうちゃみ。今回「あさイチ」出演に際しての服装は、襟付きの長袖シャツだった。普段、ニット地で体のラインが目立つ上に、綺麗なデコルテが露出しているようなイメージが強いだけに、色こそ春らしいピンクとはいえ、実におとなしめ。

 ノリよくカメラに向かってピースをしたりはするものの、必要以上に声を張り上げるわけでもなく、クイズにも真面目に取り組んでおり、さすがバラエティー番組で「公文に通っていた」と公言していた(の割には「呼び出し先生タナカ」などではおバカな回答も目立つが)だけに、学力云々だけではない地頭の良さを感じさせた。

 そういえば、ゆうちゃみはちょっと前に「ハマダ歌謡祭★オオカミ少年」のイントロクイズで、吉幾三の「雪國」が出題されると、これをしっかり正解。知っていた理由を「おばあちゃんが吉幾三と中学の同級生なんすよ」と明かしていた。この時、私は「ああ、ゆうちゃみはおばあちゃんっ子なのか」と。どうりでギャルらしいはっちゃけた言動ながら、彼女から柔らかい印象を感じる理由がわかった気がしたし、そんなところも案外、NHK向きかもしれない。

 などということを考えると、みちょぱ(池田美優)でも、にこるん(藤田ニコル)でも、めるる(生見愛瑠)でもなく、ゆうちゃみが「あさイチ」に出演できた理由は、実はこの辺にあるのでは、と。

 みちょぱのようにズバッと切れ味鋭くツッコミを入れることや、にこるんのようにちょっとネガティブに自虐することや、めるるのようにニコニコしていながら実は会話に興味がないなんてことがなく、あくまでノリ良くポジティブでありながら、強く主張することもない。そんなゆうちゃみは、ギャル初心者にもちょうどいい。

 冒頭、鈴木奈穂子アナから「『あさイチ』初登場のゆう(↑)ちゃみさんです」と、普段我々が口にする、平板なイントネーションとは違って紹介されるも、番組の最後に視聴者からのFAXで指摘されるまで、本人は全く意に介さない様子でニコニコしていた。こんな人当たりの良さも、彼女の魅力だと思う。

 今後、全国放送での露出が増えれば、ゆうちゃみが高齢層にも広く認知される日が来るだろう。「ちゃむだかちゃみだか、わからん」なんて言わせないように、みりちゃむよりひと足先にNHK制覇。頑張れ、ゆうちゃみ!

(堀江南)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論