阪神の本拠地・甲子園球場のマウンドに3月6日から初めて、広告が掲示されている。地元メディア関係者によると、
「協賛したのは神戸製鋼グループで、KOBELCOの愛称で知られています。契約は2年間で、阪神主催全試合で掲示されることになっています。今年、甲子園球場は開業100周年を迎えましたが、初めての試みです」
すでに他のプロ野球の本拠地球場では、マウンドに広告掲示しているところが多い。なぜなのか。スポーツマーケティング担当者が解説する。
「一番はお金を取れるから。マウンドは常にテレビ、配信の試合中継で映ることが多いため、球場の看板広告とは違った部分で効果がありますね。甲子園も以前からそういった話はあったようですが、伝統を重んじる体質ゆえ、導入が遅れていたようだ」
やはり気になるのはお値段だが、
「単年で7000万円ほどではないでしょうか。他球団なら半値で掲示できることもあるようですが、阪神は地上波テレビ中継、NHK BSの中継がとにかく多く、他球団よりも広告効果は高い。その分、上乗せされています」(前出・スポーツマーケティング担当者)
とにかく売れるところは売る。なにわの商人魂はたくましいのだ。