後輩選手へのパワハラ行為により、楽天を退団した安楽智大投手が、メキシカンリーグの「メキシコシティー・レッド・デビルズ」と契約したことを受けて、野球解説者の金村義明氏は「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、次のように評した。
「(楽天が)見捨てるんじゃなくて、再就職のためにいろいろサポートするって発表してましたからね。一応、まぁよかったなと思いますけどね。(メキシカンリーグは)日本のリーグよりはるかに低いですよ。でも、そこそこ活躍するんじゃないですか」
金村氏はこれまでにも、歯に衣着せぬ発言で数々、物議を醸し出してきた。記憶に新しいのは2021年12月20日、自身がMCの「金村義明のええかげんにせぇ~!」(MBSラジオ)でふと漏らした、阪神ジェリー・サンズについての発言だった。
阪神選手の話題を取り上げた金村氏は、退団したサンズ外野手について、
「今でこそやっと言えるけど、サンズは問題になったように、セカンドランナーに、コース教えてくればっかり言うらしいな」
選手のサイン伝達動作をめぐっては、同年7月のヤクルト戦で、阪神が攻撃の5回に二走・近本光司の動きがサイン伝達動作と疑われ、試合が一時中断。両軍監督がバックネット前で審判団と激しくやり合う騒動があったばかりだ。そんな中での爆弾発言である。
この発言を重くみた阪神球団は即刻、TOKYO MXに抗議。同局担当者が球団へ出向いて正式に謝罪したのち、翌週の番組冒頭でアナウンサーが「先週の放送で阪神タイガースの特定の選手の名誉を傷付けるような発言がありました」として謝罪。金村氏も「いろいろご迷惑をおかけしました」と頭を下げることになった。スポーツ紙記者が語る。
「金村氏は思ったことを、つい口に出してしまうタイプ。彼の問題発言で思い出すのは、2004年のナゴヤドームでの中日VS西武の日本シリーズ第2戦だ。
5回までに西武に4点を許した中日の敗色ムードが一変したのは、6回でした。突然、崩れ始めた松坂大輔に襲い掛かった中日打線は、立浪和義のホームランなどで一挙逆転に成功。松坂降板でCMに入ったのですが、ネット裏で解説する金村氏がCM開けに気付かず、すぐ近くで狂喜乱舞する落合博満監督の信子夫人と福嗣君に対し、『福嗣と信子をなんとかしてほしい』とつい口走ってしまった。困ったことに、ボヤキがそのままオンエアされてしまったのです」
アナウンサーのフォローもむなしく、SNSでの大炎上トホホ劇となってしまったのだった。
(山川敦司)