社会

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中性脂肪>基準値149mg超えは「脂質異常症」の危険も!?

 健康診断で気になる数値のひとつに「中性脂肪」がある。

「中性脂肪」は、血液中に溶け込んだ脂肪で、体脂肪のほとんどを占める。体温の維持や内臓の保護、空腹時のエネルギー源になるなど、私たちの体にとって重要な役割を果たしているのだ。

 しかし、摂取エネルギーが消費エネルギーを超えると、脂肪細胞に蓄えられるようになり「体脂肪」へと変化してしまうだけに、注意が必要だ。

 この「体脂肪」は、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」とに分類される。前者は、皮膚の下についた脂肪で、後者は、内臓の周りについた脂肪である。

 一般的に「内臓脂肪」は女性よりも男性の方がつきやすく「皮下脂肪」は男性よりも女性の方がつきやすいという傾向がある。理由は、女性ホルモンであるエストロゲンが皮下に脂肪をため込むように働くためだという。

「体脂肪」を落とすポイントは、「脂質・糖質を抑えた食事」と「有酸素運動の継続」だ。脂質・糖質共に少ない鶏肉のささ身や魚、玄米、キノコ類などの食品を中心に献立を組み立てることが大事である。

「中性脂肪」を下げる食品の青魚を積極的に摂取することもオススメだ。

 運動も日常的に取り入れることで効果を実感しやすくなる。キツイ筋トレよりも、継続しやすく「中性脂肪」も燃焼しやすいウォーキングなどの有酸素運動をすると、効率よく減らすことが可能だ。

「中性脂肪」の基準値は、149mg以下・30mg 以上。この数値よりも高いと脂質異常症と診断される。さらに、数値が250mg以上になると要精密検査と治療が必要になるため、「中性脂肪」の値が高い人は早急な改善が必要となる。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
世界タイトル獲得翌日に王座返上宣言のボクシング新王者に具志堅用高が猛然と苦言
2
水泳連盟会長にケンカを仕掛けた千葉すず「記録突破でも五輪落ち」裁判/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
藤井聡太「連敗で八冠陥落危機」を引き寄せた「縁起の悪い将棋めし」
4
安達祐実の母・安達有里「ブッ飛び写真集」と義理の息子の「ホテル密会」/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史
5
【メジャー発掘秘話】多田野数人「ビデオ出演」スキャンダルに「たった一度の過ちだった」悔恨コメント