フジテレビが毎年夏に届ける大型特番「FNS27時間テレビ」の総合MCが、チョコレートプラネット、霜降り明星、ハナコに決まった。昨年は千鳥、かまいたち、ダイアンだったが、今年は「新しいカギ」(同局)のメンバー7人が抜擢された。
同番組枠の「土8」は久しく低迷していたが、7人とゲストが日本各地の学校内で行なう「学校かくれんぼ」がスマッシュヒットして、わずかながら盛り返し。その功績が認められて、夏の大役を任されることとなった。
3組の中でとりわけマルチなのは、霜降り明星の粗品だろう。ソロで開設しているYouTubeチャンネル「粗品 Official Channel」の登録者数は186万人。Xのフォロワーは115万人(3月8日現在)だ。チョコプラが2人でYouTubeチャンネル登録者数212万人であることを考えれば、粗品人気の高さがわかる。
粗品といえば今年1月、中央競馬で的中させた約2400万円を、能登半島地震の寄付に充てたことが話題になった。今なお1億円弱の借金があるにもかかわらず、寄付。そして、ギャンブルを続ける。この芸人たらんとした生き様を支持する声の多さが、フォロワーに表れている。
プライベートでは「ギャンブル四兄弟」なる仲間がいる。長男は粗品だ。次男がシモリュウ・前田龍二、三男がシモリュウ・シモタ、四男はダブルヒガシ・大東翔生。粗品ほどの稼ぎがない関西の吉本芸人で、大東は競輪、競馬、パチンコ、オートレース、ボートレースと全てを嗜む。
ダブルヒガシはこの2年、在阪の賞レースで3つも大賞を獲っているため、兄弟入りは容易だと高をくくっていた。ところが、現実は甘くなかった。粗品は後輩を漫才のうまさではなく、ギャンブルの熱中度で評価するのだ。エンタメ誌記者が言う。
「粗品は『パチンコ面接』を行います。2人で並んで打って、その時の立ち居振る舞いを審査する。楽しみながら打つのが、粗品の好み。大東は『海物語』の台で歌いながら打っていたので、数多の後輩を蹴落として合格しました」
いまだ四男のままで、五男が現れないのは粗品の厳しすぎる審査基準から。だが「弟たち」への愛情は尋常ではなく、貸した総額は累計2000万円ほど。それも「ナンボ貸してほしいねん」と聞き、後輩から返ってきた額をそのまま貸し与える。
「大東は一括のマックスが50万円で、借用書はいっさいなし。3人の弟たちも粗品本人も、総額いくらになっているのか把握していないとか」(前出・エンタメ誌記者)
豪傑にして杜撰。粗品が自滅の道へと進まないことを祈りたい。
(北村ともこ)